「聴能マトリクステスト」の有効性の検討(その1)−実施結果の分析−
A Study on the Effectiveness of Matrix Test for Auditory Skills (Ⅰ): Outcome
Analysis of 120 data in 36 Children.
中瀬浩一 Koichi Nakase
筆者が開発した「聴能マトリクステスト」の有効性を聴覚特別支援学校小学部在籍児36名(検査記録数120)の結果から検討した。良聴耳裸耳平均聴力レベルや補聴閾値と緩やかな相関が推察されたが、本テスト活用の最大の目的である「単語了解度検査は可能だが、オープンセットでの文聴取検査に困難を示す子ども」の聴取能の変化を把握するための有効なツールとなることがわかるとともに、開発時に想定した対象児以外にも応用できることが窺えた。
キーワード: 聴能,語音検査,評価
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