難聴学級における人工内耳装用児への教育的支援体制の試み
Establishment of Educational Supports for a Profoundly
Deaf Child with Cochlear Implant
国末和也・川﨑聡大・福島邦博・松本治雄
Kazuya Kunisue, Akihiro Kawasaki, Kunihiro Fukushima
and Haruo Matsumoto 人工内耳装用児に対する教育的支援が確立されていない現状の中、平成10年度、地方小都市に人工内耳装用児に対する難聴学級が新設された。その難聴学級に入級した人工内耳装用児の聴覚特性や心理特性、これまでの学校生活上の所属意識等を中心に見据えた教育的支援体制の模索が行われた。指導形態は難聴学級での個別指導及び協力学級での指導とし、協力学級の指導はチーム・ティーチング(team
teaching)も取り入れられた。
平成10年度の取り組みは、人工内耳装用児に対する教育的支援、人工内耳の機能的側面の理解のみならず、聴覚特性、言語発達、心理等、様々な側面において全校的な共通理解が図られた。併せて、保護者ならびに医療機関との連携も図られた。
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